1999 年に参入
X Shift ブランドへの道のりは比較的長く、曲がりくねった歴史を経てきましたが、数年前に恒久的に整理されました。
1999年は、X Shift ギアボックスのオーナーであるフランティシェク・マチョ(František Macho)が、機械工学の分野での長年の経験を生かしてレース業界に参入した年でした。当初は決して順調にいった訳ではありません。当時はレーシングギアボックスが不足していたため、ドライバーやレーシングチームは熟練したエンジニアや機械工を探す必要に迫られていました。しかし、そのような状況の中で、精度と耐久性の両方を備えた品質と変速速度の厳しい要求を満たすことができる、レースカー用のギアボックスやディファレンシャルの設計や製造を行うことができました。顧客からのお問い合わせが多くなり、レーシングギアボックスの設計と製造に3年間携わった後、2人の仲間により「František Macho KAPS トランスミッション」という協会が設立されました。ブランドは順調に発展し、最終的に世界的な成功を収めました。
その後、2012年にフランティシェク・マチョは CNC MACHO s.r.o 社を設立し、「František Macho KAPS トランスミッション」協会向けにスバル、三菱、ポルシェ、日産のギアボックスを製造しました。フランティシェク・マチョは常に生産と技術プロセ スを主導してきたので、生産は彼の管理下にあることができましたが、それまでは協力会社によって部品が生産されていました。2012年以降、すべての部品は CNC MACHO s.r.o によって製造されています。最初は会社の経営陣で揉め事が発生し、もう一人の経営陣が退会しましたがすぐに復帰を決意しました。その結果、両人によって KAPS Transmissions CZ s.r.o. が設立され、フランティシェク・マチョが 50% の共同所有者となり、将来に向けてより良い兆しが見えてきました。CNC MACHO s.r.o. 社は、2018年まで KAPS Transmissions CZ s.r.o. 用のギアボックスも製造し続けました。結局、経営陣で今後の会社の将来の方向性については意見がまとまらず、それぞれが別々の道を歩むことになりました。
そのいざこざの影響で衰退していた KAPS トランスミッションブランドですが、フランティシェク・マチョは生産と開発を担当していたため、夢の仕事との別れは耐えられませんでした。そのため、彼は独自の商標である X Shift ギアボックスを設立し、その中心は完全に自身の製造会社と X Shift ギアボックスの商標に向けられました。X Shift ギアボックスは、以前に設立された再販業者である KAPS Transmissions CZ s.r.o. 向けに製造されたものと同一の製品を引き続き製造および販売し、新製品を開発しています。近年、X Shift は成長し、多くの成功を収めています。例として、スバル+プラス(2018)シーケンシャルギアボックスや三菱 EVO STRONG(2019)シーケンシャルギアボックスだけでなく、他のさまざまな製品の設計が挙げられます。弊社は、より高い生産要件に対応できるように、新しい機械と優秀な従業員を加えることにより、会社の全体的な成長に関して大きな進歩を遂げました。また、全社員の中にモータースポーツ愛好家がいることも大きなメリットです。これにより、生産と品質に関して最高の要件を満たすことができます。世界中で数百人ものレーサーが弊社のギアボックスを使用しています。弊社は、年間20%の生産能力の向上に成功しており、現在では月に数十台のギアボックスを生産しています。最後に、チェコ共和国で達成した重要なマイルストーンをご紹介します。弊社は、チェコ共和国で最初のシーケンシャルギアボックスをプロト車に供給し、独自の X Shift レーシングチームを運営していることを大変誇りに思います。弊社は、常に、可能な限りの改善と開発に努め、非常に素晴らしい製品を設計し続けています。機械工学の分野と最高品質のギアボックスの製造におけるフランティシェク・マチョの長年の経験は、弊社のすべての仕事と弊社が製造するすべての製品に明確に表れています。
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